訪日外国人の数は年々増加傾向で、2013年は1000万人を突破!
(日本政府観光局発表)
アルバイト先のお店にも、外国人観光客が増えたと実感している人も少なくないのでは?ふいに話しかけられて慌てないためにも、簡単なフレーズは身に付けておきたいもの。
英語フレーズ連載の第1回目は、注文の取り方について勉強してみましょう!
<登場人物>
ミサキ:
大学2年生。しっかり者でオシャレ。渋谷の某アパレルショップでアルバイト中。
タクヤ:
同じく大学2年生で、ミサキのクラスメイト。原宿のカフェでアルバイト中。
セイン教授:
ミサキとタクヤが通う大学の名物教授。英語で困っている学生がいると、どこからともなく現れる。
あ、タクヤじゃない。
よ! お疲れ~。
タクヤもこの講義取ってたのね。そういえば、「LINEバイト」で見つけたカフェで働き始めたって言ってたけど、調子はどう? 楽しい?
それがさ、最近外国のお客さんが多くて、変なところでテンパってるんだよ。
この前は「What do you want?」って話しかけたら、すごーく嫌な顔されちゃった。「何にしますか?」って聞きたかったから、中学で習った英語を必死に思い出して使ったんだけど……。
その表現は、店員さんが使ったらすっごく失礼! 絶対にNGですよ~!
うわっ、セイン教授!? あいかわらず、トークの入りが急ですね……。でも、一体どうして失礼なんですか?
タクヤくんが使った「What do you want?」は、「何が欲しいの?」という意味で、文法的には間違っていません。
ただし、この表現にはイライラしている様子で「何の用? え?」と、相手に乱暴な印象を与えてしまうニュアンスが含まれているんです。そのため、接客時のフレーズとしては適しません。
え~っ! そうだったの!? じゃあ、どう聞けばよかったんでしょう?
今回のおもてなしフレーズ
●ご注文はお決まりでしょうか?
Are you ready to order?
定番は、「Are you ready to order?」。これでばっちりです。
そうなんだ~簡単ですね!
もしも、カフェよりも少しフォーマルなレストランとかで接客を求められる場合のも、この表現を使ってOKですか?
もちろんです。もしくは、「Would you like to order?」もしくは「May I take your order?」がいいでしょう。より丁寧な印象になります。
ちなみに、欧米人は丁寧すぎると相手に対して壁を感じてしまいまいます。笑顔でフレンドリーに話しかけるといいですよ。
年上の方にも「Hello!」や「Hi!」って挨拶して大丈夫なんですか?
それはとてもグッドですね! もし相手から「Hello」と言われたら「Hi」、「Hi」と言われたら「Hello」と返すと、さらに自然な雰囲気になります。
ほかにも、「Hi, How are you doing today?」がオススメ。直訳は「今日の調子はどう?」ですが、接客では「いらっしゃいませ」という意味になるんですよ。
なるほどね! 今度また外国人のお客さんが来たら、さっそく教わったフレーズを使ってみよーっと!
私もまずは声をかけてみようかしら?
<まとめ>
【OK例】
Are you ready to order?
⇒どこでも使える定番の表現。Would you like to order?
May I take your order?
⇒レストランなど寧さが求められる場所で使おう。
【NG例】
What do you want?
⇒「何か用?」と乱暴な印象を与えるので使わないように。
⇒
<取材協力>
デイビッド・セイン (David Thayne)
英会話学校経営や翻訳、英語書籍・教材制作などを手掛ける「AtoZ」代表。日本で30年近く英語を教え、日本人のための英語マスター術を多数開発。著書に、「大人気セイン先生の 言いたいことが2、3語で伝わる びっくり省エネ英語」(主婦の友社)などがある。
▼Smart English
http://www.smartenglish.co.jp/
(イラスト/藤田マサトシ)
▼こちらでも最新情報を発信しています!
・
・
・LINE公式アカウント〔 LINE ID: 〕