飲食店によって、月替わりや日替わりのオススメのメニューがありますよね。外国人観光客にお店の自慢料理を食べてもらうなら、どのように伝えるのがいいのでしょう? 日本人がうっかり使ってしまいがちな提案時のNGワードとは……!?
英語フレーズ連載の第2回目は、オススメメニューの伝え方について勉強してみましょう!
<登場人物>
ミサキ:
大学2年生。しっかり者でオシャレ。渋谷の某アパレルショップでアルバイト中。
タクヤ:
同じく大学2年生で、ミサキのクラスメイト。原宿のカフェでアルバイト中。
セイン教授:
ミサキとタクヤが通う大学の名物教授。英語で困っている学生がいると、どこからともなく現れる。
う~ん……、「~を勧める」は、「recommend」で合ってるハズなんだけどなぁ。
辞書を見ながら、なに一人でずっとうなってるの?
あ、ミサキ! 実はさ、昨日バイトで外国人のお客さんに「オススメはこのサンドイッチですよ」って言おうと思って、「I recommend this sandwich today」って伝えたんだよ。
そしたら、注文してくれたんだけど、なんかしょんぼりされちゃって……。
え~、せっかくオススメしたのに!? それってまたタクヤの表現が間違ってたんじゃないの?
そうなのです! 「recommend」は、人にオススメするには強すぎる表現ですね~。
来た、セイン教授! いつ表れてくれるのか待ってました!
「recommend」は、確かに辞書では「~を勧める」の形で載っています。
でも、これは「強く推す」ニュアンスがあるので、「お前はこれを食べろ!」と強迫しているように聞こえちゃうんですね。
だから、ほかのメニューを注文するのが気まずくなっちゃうんです。
ということは、昨日のお客さんはほかに食べたいものがあったのに、僕がオススメしたことでそれを食べざるを得なかった……っていう状況になっちゃったんだ。
じゃあ、何かをオススメしたいときは、なんて聞いたらいいの?
今回のおもてなしフレーズ
●~がおすすめです
Maybe you would like~
「Maybe you would like~」を使ってみましょう。
「これはお口に合うかも」といったニュアンスで、丁寧でソフトな印象を与えつつ、相手にオススメすることができますよ。
そうなんだ~! あと、こういう場面だとよく「一緒にドリンクもいかがですか?」 みたいに言いたいときがあるんだけど、そういうときはなんて言ったらいいんですか?
「Maybe you would like something to drink with that?」もしくは「Would you like something to drink with that?」で大丈夫! 「with that」で、「それと一緒に」という意味になります。
また、飲食店だと「~が苦手なら、ソースをあまりかけすぎないように」というように「こうしたほうがいいかも」と伝えるときがありますよね。
そういうときは、「Maybe you'd better not put too much on it.」のように、「Maybe you'd better not~」を使うといいでしょう。
このときも「Maybe」が頭にないと強い表現になってしまうので、「Maybe」はお忘れなく!
「Maybe=たぶん」と覚えていたけれど、それが文頭にあるだけで柔らかい表現になるのね!
よーし、さっそく今日のバイトで使ってみるぞ~!
<まとめ>
【OK例】
Maybe you would like~.
メニューを勧める定番の表現。
Maybe you would like ~ with that?
ほかのメニューも一緒に勧めたいときは、「with that」を使ってみよう。
Maybe you'd better not~
相手に苦手なものがある場合などに使える。
【NG例】
I recommend this today.
相手に強迫っぽく聞こえてしまい、ほかのメニューを注文しづらくなってしまう。
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<取材協力>
デイビッド・セイン (David Thayne)
英会話学校経営や翻訳、英語書籍・教材制作などを手掛ける「AtoZ」代表。日本で30年近く英語を教え、日本人のための英語マスター術を多数開発。著書に、「大人気セイン先生の 言いたいことが2、3語で伝わる びっくり省エネ英語」(主婦の友社)などがある。
▼Smart English
http://www.smartenglish.co.jp/
(イラスト/藤田マサトシ)
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