販売職にとって、来店時の声かけや商品のすすめ方、相手の褒め方など、お客さまが気持ちよく買い物できるようにするテクニックは大切。ちょっとした表現の違いが、購入の決め手になることもあるかも……?
英語フレーズ連載の第4回目は、ショッピングを楽しんでもらうための表現を勉強しましょう!
<登場人物>
ミサキ:
大学2年生。しっかり者でオシャレ。渋谷の某アパレルショップでアルバイト中。
タクヤ:
同じく大学2年生で、ミサキのクラスメイト。原宿のカフェでアルバイト中。
セイン教授:
ミサキとタクヤが通う大学の名物教授。英語で困っている学生がいると、どこからともなく現れる。
「What do you want?」 は失礼だし、ほかにいいフレーズないかなぁ……。
あれ? 何か英語の表現で困ってるの?
そうなの! 英語圏のお客さまが来たときに、「何か欲しいものはありますか?」とか「ご自由にご覧ください」って話しかけたいんだけど、なかなかコトバが出てこなくて。
ミサキさん、「What do you want?」は強い表現だからNGと、よく覚えていましたね。先生はうれしいです!
セイン先生~!!
アパレルの場合、どう話しかけたら、お客さまがショッピングを楽しんでくれますか?
まずは笑顔で「Hi(Hello), how are you doing today?」と、フランクに声がけしてみましょう。直訳は「今日の調子はどう?」ですが、お店で使うと「いらっしゃいませ」の意味になりますよ。
確かに日本語でも、何が欲しいか聞く前に「いらっしゃいませ」って言いますよね。
そう! その次に「Can I help you find anything?」と続けましょう。
今回のおもてなしフレーズ
●何かお探しですか?
Can I help you find anything?
「欲しいものあれば、お手伝いしますよ」といったニュアンスです。相手が手伝ってほしいなら、どういうものを探しているのか言ってくれますし、そうでない場合は「No, I'm okay.」のように答えてくれます。
「No, I'm okay.」と言われて、「ご自由にご覧ください」と伝えたいときにはどうしたらいいかしら?
その場合は、「Please take your time. 」と伝えましょう。もし「必要になったら声をかけてくださいね」と言いたいときは「Please let me know if I can help you find anything.」を使えば、ばっちりです!
おぉっ! なんか接客のプロって感じだ~!
そうね! これまで教わったことを考えると、もしお客さまが試着したがっていたら、「Would you like」を使って、「Would you like to try it on?」かな?
Perfect! ミサキさん、素晴らしいです! 相手にとっても似合っていたら、「It looks really good on you.」や「Oh, it's you!」と言ってあげましょう。
ちなみに、相手の体が大きくて、服のサイズがちょーっと小さいな……と思ったら、人ではなく服を主語にして「It's too small.」と言うと、角が立ちません。間違っても、「You're too big.」とは言わないでくださいね(苦笑)。
その心遣いは大切ですよね! 私、英語での接客に自信がついてきたわ!
僕も、以前教わったカフェで使えるフレーズをどんどん使ってみるよ!
<まとめ>
Hi(Hello), how are you doing today?
お客さまが来たら、まずは「いらっしゃいませ」と挨拶をお忘れなく。
Can I help you find anything?
来店したお客さまに、どういうものがほしいかを聞くときに使ってみよう。
Please take your time.
Please let me know if I can help you find anything.
相手に自由に店内を見てもらいたいときに使えるフレーズ。
It looks really good on you.
Oh, it's you!
相手を褒めて、好感度アップ!
▼早速バイトを探す!
デイビッド・セイン (David Thayne)
英会話学校経営や翻訳、英語書籍・教材制作などを手掛ける「AtoZ」代表。日本で30年近く英語を教え、日本人のための英語マスター術を多数開発。著書に、「大人気セイン先生の 言いたいことが2、3語で伝わる びっくり省エネ英語」(主婦の友社)などがある。
▼Smart English
http://www.smartenglish.co.jp/
(イラスト/藤田マサトシ)
▼こちらでも最新情報を発信しています!
・
・
・LINE公式アカウント〔 LINE ID: 〕