野球場でビールをこぼして怒られる。
マンガ家・浅野いにおさんのアシスタントを希望!
実は私、やってみたかったけど、できなかったバイトが3つあるんです。
1)スタバの店員さん。スタバは今でもよく行くんですけど、店員さんの愛想がめっちゃ良くて、スタイリッシュ。いいなあって。
2)高層ビルの窓拭き。かっこ良くて楽しそうだし、お給料がいいらしいと噂で聞いて(笑)。実は高い所が大好きなんです。
3)マンガ家のアシスタントさん。私、小学生の頃からよくマンガを描いてたんですよ。小柄のわりに意外と体力があるので、徹夜も平気。厚かましいんですが、雇い主は浅野いにおさんを指名させてください!
アシスタントはともかくとして……普通に働くよりラフな気持ちで、気軽に挑戦できるのが、バイトのいいところじゃないですか。合わなかったら合わなかったで、次に行けばいい。かけもちもできる。やってみてはじめて、予想もしなかったやり甲斐を見つけることもありますし。
だから、少しでも気になったバイトは、どんどんやるべきだと思います。
たとえば、今はイベントでファンの方ともちゃんとお話できていますが、もともと人見知りでした。初対面の人と、すぐに打ち解けられるタイプではなかったんです。でも、カフェ店員やアパレル店員としてたくさんのお客さんと接することで、かなり鍛えられましたね。
また、アパレルはセール週間になると、お店のみんなが一丸となって売上目標達成のためにがんばるんです。「目標に向かってがんばれば、必ずいいものができる」というのは、今のお仕事でも同じ。そこで得られるチームワークも味わえる達成感も、当時と今とで違いはありません。
キャディのバイトでは、真夏に汗だくで重いゴルフバッグを持ち運んでいました。このときついた体力は、確実に今の仕事に生きています。モデルのお仕事って、けっこう体力勝負なんですよ。
なつめ流・いいバイトの見つけ方と面接テクニック
履歴書も悩ましいですよね。私は車の免許すら持っていなかったので、資格欄がさびしくて困りました(笑)。でも、面接では人柄とやる気のほうが大事。私は人見知りでしたが、相手の目を見て、はきはきした返事を心がけたら通りましたよ。
女の子の場合、目元の暗いメイクはあんまりよくないかな。私の前髪じゃないですけど(笑)、おでこを出してちゃんと顔が見えたほうが、面接の印象は絶対いいです。顔をすぐに覚えてもらえますからね。
あとは、仕事と関係なくても、特技やクセをアピールするのはオススメです。アパレルの面接を受けたとき、社員さんに何かある?って聞かれたので、「腕がちょっと変に曲がります」って実演したんですよ。私、関節が逆に反りすぎちゃうので。そうしたらウケてくれて、見事合格しました。一芸は持っていたほうがいいっていうのが、持論です(笑)。
三戸なつめ(みと・なつめ)=1990年2月20日生まれ。奈良県出身。2010年から関西でモデル活動を開始。2012年に上京し、「Zipper」「SEDA」などの“青文字系”ファッション誌で人気を博す。2015年4月、中田ヤスタカ(CAPSULE)のプロデュースによるシングル「前髪切りすぎた」でアーティストデビュー。4月6日(水)には3rdシングル「I’ll do my best」をリリース。
【撮影/松本健太郎、構成/稲田豊史】
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